令和6年度 第37回全国北前船セミナー開催報告

 令和6年8月25日(日)から26日(月)の2日間にわたって、北は北海道から、南は九州、中国地方から、およそ70名の参加を得て、第37回全国北前船セミナーが開催されました。

 

 

開会式

宮元陸加賀市長と藪下昇一会長の挨拶で

セミナーは始まりました。

尾道市立大学経済情報学部教授森本幾子先生による基調講演が行なわれました。演題は「北前船商人と瀬戸内地域の経済的、文化的交流」

 

森本先生からは、阿波国撫養の山西庄五郎家の所蔵資料から北陸の北前船主たちとの幅広い取引実態があったことなどをお話いただきました。

レポート発表① 日本海事史学会会員 三井紀生 氏

  「津軽・下北地方に遺る笏谷石造物と越前新保商人」

 

レポート発表② 香川県立文書館主任専門職員 嶋田典人 氏

  「北前船寄港地粟島調査・酒谷家文書利活用と香川県立文書館」

 

レポート発表③ 合同会社AMANE 堀井美里 

  「輪島市域における北前船関連資料の保存と活用(能登半島地震の前と後)

 

レポート発表④ 全国北前船研究会幹事 川本良一 氏

   「続 北前船が運んだ能登の瓦」

 

レポート発表⑤ 小樽商科大学客員研究員 高野宏康 氏

  「北前船主・久保彦助家の北海道での事業について」

 

レポート発表⑥ 坂井市龍翔博物館 平野俊幸 氏

  「越前三国湊内田家に関する『諸国取引諸用帳』等について」

 

このほか、、浜田市の阿部志朗氏と長崎市の吉田幸男氏のお二人が、レジメ集に

掲載した「情報瓦版」に基づき補足説明をされた。

 

参加者による集合写真

夜の情報交換会の様子

2日目、閉会式・昼食が終了後、現地見学会として、橋立町の久保彦助邸及び山中温泉の加賀依緑園の2ケ所を見学しました。

     (写真は高野宏康氏のfacebookより)

 

 

 

 

レジメ集をお分けします。

第37回北前船セミナーのレジメ集を販売しております。A4版 74頁 1冊1,000円。但し郵送の場合は、送料を含めて1,500円となります。郵送を希望される方は事務局までメール下さい。振込口座などをご連絡いたします。(残部は数冊となりました。)